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よくある相談事例

相談事例

Case.1廃棄物固形化燃料(RDF,RPF)の発熱量を計算したい。

有機元素分析装置JM1001HCNをご覧ください。 発熱量を計算する場合には、水素の分析値を用いて行います。この発熱量は、ごみの燃焼効率と、生み出すエネルギーの効率を把握するための指標として重要な要素となっています。
有機元素分析装置JM1001HCNは、測定試料を燃焼して発生したガス中の水素、炭素、窒素を同時定量する分析装置です。本装置の特徴は、大容量の試料が安定して測定できることにあるため、廃棄物固形化燃料の原料である、紙やプラスチックの分析に適しています。
また、ペレット状態に加工した燃料の分析にも対応できますので、燃料分析全般で活用できるといえるでしょう。

【 装置の概要 】
キャリアガス ヘリウム or アルゴン
助燃ガス 酸素
測定範囲(He) 水素0.02~10mg
炭素0.02~125m
窒素0.02~12mg
測定範囲(Ar) 水素0.1~10mg
炭素0.1~125mg
窒素0.1~12mg

Case.2水素を使用する装置において、ガスの漏洩が心配です。
どのような対策をすればよいですか?

水素漏洩に対する安全対策としては、水素漏洩検知器を設置する場合がよくあります。この場合は通常、漏洩検知器が作動すれば水素ラインを自動で閉止する機構を設けます。同時に警報ブザー吹鳴、警報表示も行います。
(水素ガスは軽いので、通常、水素センサーは対象装置の上部に取り付けます。)
・・・しかし、この様な対策を講じていても100%安全とは言えません。所属されている事業所や研究室などの安全規格を確認されることをお勧めいたします。
参考機種:触媒評価装置 RCAT-1000燃料電池試験装置 RFC-1000
ガスクロマトグラフ GC7100シリーズシステムガスクロマトグラフ GAS5000シリーズ
オートガスクロ AG-2シリーズ

Case.3水素ガスに関係する触媒の研究や評価に適した装置とは
どのようなものですか?

触媒のご研究や評価については、その内容が多岐にわたるため、どうしても、オーダーメードの装置となる場合が殆どです。
装置の内容としては、水素ガスを含む対象ガスをマスフローコントローラ(MFC)で流量制御し、そのガスを触媒部(反応部)に流します。
そして反応後のガスの組成をガスクロ等の分析計で測定し、触媒の研究・評価のデータとします。この場合、反応前にガスを加湿したり、反応部の温度を制御したり、また圧力を掛けたり、といろいろな項目を制御できるように装置は製作されています。
(そのため、装置の仕様は製作前に研究される方と装置メーカーとで十分に打合わせしておく必要が有ります)
参考機種:触媒評価装置 RCAT-1000

Case.4樹脂膜(プラスチック膜)の水素ガス透過量を測定したい。
対応できる装置とはどのようなものですか?

樹脂膜(プラスチック膜・シート)のガス透過率測定は以下のJISに記載されています。・JIS K7126「プラスチックフィルム及びシートの気体透過度試験方法」
このJISに準じた測定方法による装置が市販されています。
試験片の大きさや形状、測定対象ガス(水素とは限りませんが・・・)、測定温度、等試験条件はユーザー様によってそれぞれ相違するため、測定装置の詳細仕様はユーザー側と装置メーカーとのお打合せにより決定することが殆どです。
参考機種:ガス透過率測定装置 RGP-1000

Case.5水中のH2って測定できますか?

ガスクロマトグラフ(GC)の検出器TCDで測定可能です。簡単に測る方法としては注入口からマイクロシリンジで注入する方法があります。
参考機種:ガスクロマトグラフ GC7100TCD

Case.6水素を測りたいのですがどのような方法がありますか?

水素そのものを測る場合はガスクロマトグラフ(GC)の検出器TCDで測定しますが、H2ガスの純度管理の場合は一般に不純物を測定します。対象となる不純物の成分により測定方法は種々ありますが、測定対象となる不純物がガスの場合にはGCが一般的に用いられています。例えば、不純物としてO2,N2を%又はppmオーダーで測定する場合はGC-TCD,さらに微量を測定する場合はHPIDという検出器を使用します。THC(炭化水素類)を測定するにはFIDを使用します。硫化水素等のS化合物を測定する場合はFPDを使用します。
参考機種:システムガスクロマトグラフ GAS5000シリーズオートガスクロ AG-2

Case.7水素脆化の問題で鋼材中やパッキンなどの樹脂中のH2を
測定する方法はありますか?

鋼中水素測定システムJTF-20Aで測定できます。昇温脱離法(TDA)による主に鋼材中の水素を測定するための装置ですが、昇温到達温度を変更することで、パッキンやO-リングと言った樹脂系のシール材中のH2も測定することができます。
参考機種:鋼中水素測定システムJTF-20A

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